成長期
口元が出ていた成長期の男子の治療

<症例情報まとめ>
  • 主訴
    かみ合わせが悪い ずっと口を開けている
  • 診断名
    Skeletal Cl II div. I(上顎前突)
  • 年齢
    12歳
  • 主な装置
    ヘッドギア、マルチブラケット装置、顎間ゴム、保定装置
  • 抜歯部位
    上下左右第1小臼歯
  • 治療期間
    I期治療:1年7か月、II期治療:2年5か月
  • 治療費
    450,000円+税 調節料
  • リスク
    歯肉退縮、ブラックトライアングル、歯根吸収、顎関節症状等

下あごが小さくて後方に下がっていて、あごの大きさに比べて歯が大きく、並びきらない場合には前歯が凸凹になるかあるいは前に反り出るようになってしまいます。
骨格の形に問題がある場合には、成長の旺盛な時期にあごのバランスを整える治療を行ないながら永久歯が揃うのを待って永久歯の噛み合わせを整えます。

このあごのバランスを整える治療が非常に重要になります。

骨格の形に問題が無い場合には永久歯が揃ってから治療を開始しても治療結果に大きな違いは出ません。

成長が旺盛な時期でしたので上のあごの成長を押さえて下あごが前に出るのを待つと同時に永久歯が揃うことも待ちます。
この時期に使う器具の代表的なものがヘッドギアになります。

下が治療後です。
上下の前歯の後退によって唇ははかなり下がったのですが、まだ下唇の下にしわが残っています。

治療前よりしわの程度は弱くなっていますが残ってしまいました。

きれいにしわが無くなる人とこの男子のようにわずかに残ってしまう人もいます。