顎変形症
顔が曲がっていることを気にして下あごの手術をした18歳女性 そしてその17年後

<症例情報まとめ>
  • 主訴
    反対咬合 食べ物がよくかめないこと
  • 診断名
    Skeletal Cl III Crossbite(骨格性反対咬合) Facial asymmetry(顔面非対称)
  • 年齢
    18歳
  • 主な装置
    マルチブラケット装置、顎間ゴム、保定装置
  • 抜歯部位
    左下第2大臼歯
  • 治療期間
    1年10か月
  • 治療費
    健康保険適用
  • リスク
    歯肉退縮、ブラックトライアングル、歯根吸収、顎関節症状等

上のあごと下のあごが骨格的に横にずれていますとあごの上にある歯も横に倒れています。この場合、噛む力は歯を倒す力として作用してしまうため、歯の寿命は短くなります。

もしも歯を失った場合には土台の骨どうしが横にずれていますので、入れ歯を作ることが非常に難しくなってしまいます。
この女性は下の前歯の幅1本以上、下あごが左にずれていました。

治療は下あごを右に移動し、さらに少し後方に移動する手術を行なっています。

動的矯正治療期間は22ヶ月(手術前矯正治療 13ヶ月 手術後矯正治療 9ヶ月)

▼治療前▼治療後

この方が手術して17年後に2人のお子さんの矯正治療を希望されて来院されました。
その時の写真です。

バランスのよい骨格の上で歯が機能することの大切さを見ることができます。